開催日:2024年10月25日(金)15:00~18:00
開催場所:クロスコープ新橋(東京都港区新橋1-1-13 アーバンネット内幸町ビル 3F)
主催:Japan Innovation Network(JIN)
開催形式:会場とオンラインのハイブリッド形式
ISO56001はイノベーション・マネジメントシステム(IMS)の国際規格ISO56000シリーズの認証規格で、2024年9月10に発行されました。これにより、IMSに関する国際標準規格が正式に導入され、新時代を迎えました。ISO56001認証の取得により、企業は体系的なイノベーション活動が評価され、国際競争力の強化が期待されます。一般社団法人Japan Innovation Network(JIN:ジェイアイエヌ)は、日本では唯一の審議団体として規格形成に大きく貢献しました。本イベントは、認証規格発行記念として開催されました。
イベントでは、経産省、スウェーデン大使館のご挨拶に始まり、スウェーデンから招かれたイノベーション専門家Gunnar Storfeldt氏とJohan Grundström Eriksson氏に加え、大嶋機構長がゲストスピーカーとして登壇し、ISO56001の発行が産業や経営に与える影響を議論しました。JIN代表理事・紺野氏の基調講演を通じて、イノベーション・マネジメントの共通言語が確立され、企業経営に「イノベーション経営」が新たな常識となることの重要性が強調されました。
大嶋機構長は、スウェーデンのGlobal Studioでの学びを報告し、EUや地方自治体との連携、産学官の協力、イノベーションを支える人材の認知など、エコシステム先進国であるスウェーデンの特長を紹介しました。この報告を受け、大嶋機構長と紺野代表理事によるパネルディスカッションでは、日本の産業界がエコシステム形成のために変革すべき課題や、アカデミアと企業の協働によるイノベーション推進が議論されました。日本ではアカデミアの機能が十分に活かされず、技術資産(知的アセット)の移動に留まっていること、アカデミアと企業が共にエコシステムを構築していくべきであること、さらにイノベーション教育の充実が次の課題となることが示唆されました。最後にIMSを活用した企業レベルでのイノベーション推進に加え、産業界全体でのエコシステム構築が不可欠であるとし、産業界へのメッセージとしてまとめられました。


