令和2年2月10日に開催されました「第1回 東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム 2020」は、各地から定員300名を超える皆様に御参加をいただき、盛会のもと終了することが出来ました。開催に向け御協力いただきました関係各機関の皆様、並びに、御参加をいただいた皆様に心より感謝を申し上げます。
なお、本シンポジウムにつきましては、日経BP社のHP上でも、記事が掲載されております。
【日経XTECH】東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム2020レポートはこちら
本シンポジウムは、組織対組織の産学連携の促進を目的として設立された本学オープンイノベーション機構(以下、OI機構)のキックオフイベントとして開催されましたが、海外の産学連携活動について最新の情報や、本学と企業との協働研究の取り組み、本学研究ユニットの研究概要をご紹介することで、ご参加の皆様と有益な時間を共有させて頂きました。
まず、渡辺治理事・副学長(研究担当)・機構長による開会の挨拶から、シンポジウムは始まりました。

その後、益一哉学長より、「東京工業大学のオープンイノベーション」と題したお話がありました。

その後、文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課大学技術移転推進室長 北野允様からの祝辞に続き、講演セッションへと入っていきました。

まず、「東工大が推進するコンシェルジェ型オープンイノベーション – 東京工業大学オープンイノベーション機構の取組 -」と題した、大嶋洋一OI機構副機構長・教授・統括クリエイティブマネージャーによるプレゼンテーションが行われました。

大嶋洋一OI機構副機構長・教授・統括クリエイティマネージャーの講演内容はこちら
その後、「グローバルなオープンイノベーションのトレンド」と題した基調講演セッションに移り、日本、ベルギー、ドイツ、香港の著名な講師が講演しました。
- 基調講演1 「オープンイノベーションと知的財産」
- 世界知的所有権機関(WIPO) 澤井 智毅 日本事務所長
- 基調講演2 「ベルギーの公的機関が加速するイノベーション革命」
- 駐日ベルギー大使館 ロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリング大使
- 基調講演3 「オープンイノベーションの加速化・ドイツNRW州の事例紹介と日独協働の機会」
- ドイツNRW州経済振興公社日本法人 ゲオルグ・K・ロエル代表取締役
- 基調講演4 「香港が担う日本の技術革新分野におけるプラットフォームとしての役割」
- 香港貿易発展局 サイラス・チュー日本主席代表
さらに会は進み、「大学が提供するオープンイノベーション環境に対する企業経営者の期待」と題した、協働研究拠点の活動紹介のためのパネルディスカッションが行われました。
【パネリスト】
- AGC 神谷 浩樹 執行役員先端基盤研究所長
- aiwell 馬渕 浩幸 代表取締役
- コマツ 住谷 明 開発本部材料技術センタ所長
- 東京工業大学
- OI機構副機構長 大嶋 洋一 教授
- 科学技術創成研究院 大竹 尚登 教授
- 生命理工学院 林 宣宏 准教授
- (モデレータ:明神秀幸 OI機構 新事業開拓クリエイティブマネージャー)
そして、最後のセッションは、平成28年4月に誕生した科学技術創成研究院(IIR)から、最先端研究を小規模のチームで機動的に推進する12の「研究ユニット」の研究概要について、ユニットリーダーによる5分間のフラッシュプレゼンテーションが行われました。
1) | グローバル水素エネルギー研究ユニット | 岡崎 健 特命教授 |
2) | ビッグデータ数理科学研究ユニット | 高安 美佐子 教授 |
3) | スマート創薬研究ユニット | 関嶋 政和 准教授 |
4) | ハイブリッドマテリアル研究ユニット | 山元 公寿 教授 |
5) | バイオインタフェース研究ユニット | 小池 康晴 教授 |
6) | ナノ空間触媒研究ユニット | 横井 俊之 准教授 |
7) | 全固体電池研究ユニット | 菅野 了次 教授 |
8) | 化学資源持続生産研究ユニット | 原 亨和 教授 |
9) | 異種機能集積研究ユニット | 大場 隆之 特任教授 |
10) | AIコンピューティング研究ユニット | 本村 真人 教授 |
11) | 生体恒常性研究ユニット | 野田 昌晴 特任教授 |
12) | 量子コンピューティング研究ユニット | 西森 秀稔 教授 |
隣接のホワイエでは、各研究ユニットの研究内容を紹介するビデオ上映やポスター展示が行われ、休憩時間には参加者がコーヒーを片手に熱心に見学していました。

最後に主催者を代表し、大嶋OI機構副機構長より閉会のあいさつがあり、続いてホワイエにて交流会も開催されました。多くの来場者が交流会まで参加し、講師、東工大研究ユニットの研究者らと交流を深め、活発なネットワーキングが行われました。
本学といたしましても、本シンポジウムで得られた貴重な経験を活かし、オープンイノベーションを加速させる取り組みを、より一層図りたいと考えております。
御来場をいただきました皆様の御期待にそえるよう、本学教職員が一丸となり、精一杯努力をしてまいりましたが、至らぬ点がございましたこと、何卒、御容赦をいただきますよう御願い申しあげます。
【東工大ニュース】第1回 東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム 2020 開催報告
第1回 東京工業大学 国際オープンイノベーションシンポジウム 2020の詳細