産業技術総合研究所(AIST)との協定書締結式、記念シンポジウム開催報告

協定書締結式

東京科学大学は、産業技術総合研究所(AIST)との「連携・協力に関する協定書」、並びに、「研究連携及び人材育成協力に関する協定書」の締結式を、3月18日(火)に大岡山キャンパス・蔵前会館(ロイアルブルーホール)にて行いました。当日は、本学の大竹尚登理事長とAISTの石村和彦理事長が協定書に署名を行い、締結されました。


両機関(当時は東京工業大学)は2015年(平成27年)3月に締結した連携・協力に関する協定書に基づき、年1回の協議会を開催するなど連携を図って参りましたが、2024年10月1日付で東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し東京科学大学が設置されたことを機に、新たな連携・協力に関する協定書を締結するとともに、両機関が有する量子技術、AI技術、半導体技術を始めとした最先端技術を活かした産学連携による社会実装の促進と人材育成の相互支援を行うための協定書も同時に締結しました。

協定書を持つ 大竹尚登 理事長(左)と石村和彦 理事長(右)

記念シンポジウム

協定書締結式に続き、両協定書の意義を紹介するため記念シンポジウムを開催いたしました。基礎研究から社会実装へのつながりを強化し、さらには次世代につなげる若手研究者の人材育成も見据えたイノベーションエコシステムの構築を目指し、下記テーマにて専門家がそれぞれの視点から講演しました。

テーマ:Science Tokyo × AIST の戦略的連携で加速するAI、量子、半導体のオープンイノベーション

なお、蔵前会館・くらまえホールを会場(対面形式のみ)に150名程度の参加者がありました。

司会 東京科学大学 副学長(産学官連携担当) 大嶋 洋一

開会挨拶

東京科学大学 大竹尚登 理事長
産業技術総合研究所 石村和彦 理事長

趣旨説明及び講師紹介

Science Tokyo × AIST の戦略的連携で加速するAI、量子、半導体のオープンイノベーション

東京科学大学 波多野睦子 理事・副学長

講演1

産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター副センター長 堀部雅弘氏

「G-QuATにおける量子技術の産業化の挑戦」

産業技術総合研究所 堀部雅弘 氏

講演2

東京科学大学 情報理工学院情報工学系 教授/産業技術総合研究所 招聘研究員 岡崎直観
「AISTとScience Tokyoで開発している大規模言語モデルSwallow」

東京科学大学 岡崎直観 教授

講演3

産業技術総合研究所 先端半導体研究センター 副センター長 松川貴氏
「先端半導体研究センターにおける研究開発と人材育成への取組について」

産業技術総合研究所 松川貴 氏

講演4

東京科学大学 執行役副理事(総合戦略担当)・執行役副学長(研究・産学官連携担当)古川哲史

「次世代ライフサイエンスが求めるAISTとScience Tokyoのオープンイノベーションへの期待」

東京科学大学 古川哲史 執行役副理事・執行役副学長

特別講演

産業技術総合研究所フェロー 兼 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター長/東京科学大学 特別顧問 益 一哉氏

「産総研・Science Tokyo連携に何を期待するのか?」

産業技術総合研究所/東京科学大学 益一哉 氏

閉会挨拶

産業技術総合研究所 村山宣光 副理事長

今後、産業技術総合研究所、東京科学大学の有する最先端技術を活かし、社会実装の促進、人材育成の相互支援など、多層的な連携の強化の進展を図りたいと思います。